2025.1.13
2022年4月1日施行の改正民法により、成人年齢が18才に引き下げられました。
これにより、親の同意を得なくても、様々な契約出来るようになりました。
但し、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技は、これまで通りに20才になるまでは禁止という扱いになっています。
これらについては、多くの方が既にご存知だと思います。
今回は、上記の点を踏まえた上で、あまり知られていない成人にならないと出来ないこと、成人(18才)になっても出来ないことを紹介したいと思います。
まず、民法改正に伴い、結婚可能年齢が統一されました。
これまでは、男性が18才、女性が16才と結婚可能年齢が定められていましたが、男性・女性ともに18才へと変更されています。
こちらの変更については、契約関係の変更とは異なり、多くの方にあまり浸透していないように感じます。
ちなみにですが、成人年齢が引き下げられたことにより、18才から裁判員に選ばれることがあるそうです。
次に、普通自動車の運転免許については、これまでと変更なく18才以上で取得可能です。
間違いやすい点として、大型・中型の自動車免許は20才以上でないと取得出来ません。
(但し、大型自動二輪車の免許については、18才以上で取得可能です。)
また、これまでと変わらないものとして、養子を迎えることは20才になるまでは出来ません。
18才で成人と認められるといっても、まだ学生であったり、社会人としても日が浅い方が多いと思いますので、無用なトラブルを回避するために、成人の日を機会に、一度、成人(18才)なって出来ること・出来ないことを調べてみるのも良いではないでしょうか。
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