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スタッフブログ

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2024.12.14

相続人間でのトラブルを避けるために(葬儀費用)

葬儀費用を亡くなった方の銀行口座から支払うということは、出来るかどうか、亡くなった方の銀行口座から支払ってしまったのだが問題はないかどうかなどの質問が多く寄せられます。

まず、亡くなった方の銀行口座から葬儀費用を引き出すことが出来るかどうかについてですが、キャッシュカードと暗証番号さえあれば、銀行口座が凍結してしまう前にお金を引き出すことは”物理的には可能”です。(当然ながら、勝手に持ち出して引き出したとなれば、それは犯罪となります。)

引き出すことについて名義人本人が納得しているのか、理解しているのかという点が重要となります。

相続手続きにおいては、亡くなりになった名義人に代わり、相続人全員が納得しているのか、理解しているのかという点が重要となります。

葬儀費用に限らず、相続人全員の理解を得られないまま、亡くなった方の銀行口座からお金を引き出してしまうと、他の相続人から不信感を持たれ、その後の遺産分割協議の際に、大きな影響を及ぼす可能性があります。

実際に支払われてしまった場合には、通帳の記載などで引き出した履歴を残し、葬儀費用の請求書や領収書などと合わせて、『いつ・何のために・いくら』口座からお金を引き出したかを明確にしておくことが大切です。

このような点に注意し、相続人間でのトラブルを未然に防ぎ、円滑な相続手続きを行っていただきたいと思います。

寺田 麟太郎

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寺田 麟太郎